2023年4月9日、初めてトレイルランの大会に参加しました。大会の2ヶ月前にエントリーして、そこから、試行錯誤で練習を行ってきました。
書籍購入から始まり、装備を揃え、峠走や入山して山も走りました。レース前にはネットでコースの様子を視察して準備をしました。
結果的には上位15%に入れ、思っていたよりいい成績で完走することができました。
この記事では、フルマラソン経験者の私が初のトレイルランナーとしてエントリーしてから大会に出場するまでの2か月間でやってきた準備や練習の内容を紹介します。
一応、私はフルマラソン3時間10分を切る記録を持っています。ランニングに関してはそこそこ経験があるので、読者の方は走力も加味した上で参考にしていただければと思います。
トレイルラン参加のきっかけ
もともとトレイルランニングには興味がありました。しかしこれまで出場するきっかけがありませんでした。初参加のきっかけとなったのは、目標としていたフルマラソンのレースに体調不良で参加できなくなったことです。
そのレースは「第71回別府大分毎日マラソン」です。記録更新を目標に頑張ってきた私は目標を失い落胆していました。大会当日、自宅のテレビで別大マラソンを観戦した後、ネットで何気なくランニング関係の大会を検索していました。その時にたまたま多良の森トレイルランニングのHP見つけました。
検索していたこの日は2月5日でエントリー開始が2月6日。。。。。明日!?
開催日は4月9日。。。。。あと2か月!
開催地は長崎県。。。。。同じ県内!
これほどのタイミングと好条件はない!!
そして翌日すぐにエントリーを済ませました。
ここで多良の森トレイルランニングは修験者コース(約40㎞)とフォレストコース(約19㎞)の2種類があります。修験者コースは19㎞以上のレースの完走者でないとエントリーできません。
初参加の私はフォレストコース一択です。
距離19㎞、累積標高1460mのコースに挑むことになりました。
エントリー後、目標を見失っていた自分の心が一転しワクワクしていました。
でも何から始めていいのかわからない。ここから試行錯誤の2か月が始まります。
トレイルラン参加まで実際行なった準備
書籍購入
レースを申し込んですぐに書籍を購入しました。
元々調べ物をする時に本を読むのは好きですが、何か教科書的なものが欲しかったので1冊購入して考え方の柱にしようと思いました。
色々調べて、「ロードランナーのためのトレイルラン入門」という、書籍を購入しました。理由はロードランナーが初めてトレイルランに挑戦するというったニュアンスが当時の私にぴったりのだと感じたからです。
中身は練習のノウハウよりもトレイルランへの向き合い方やロードレースとの違い、そして仕事をしながらトレイルランを楽しんでいる会社員の紹介等が載っています。トレイルランの本は綺麗な景色の写真がたくさん載っているので、それだけでモチベーションが上がります。
そしてシューズの選び方も載っていましたので、購入にあたり参考にさせてもらいました。
装備を揃える
必要な装備をとりあえずネットで調べました。
約20㎞なのでロングのような重装備は必要ないと思い、必要最小限の装備を揃えました。
ネットで調べると大体以下の5つぐらいが挙がってきます。
- シューズ
- バックパック(給水ハイドレーション)
- 補給食(行動食)
- ウエア(レインウエア含む)
- エマージェンシーシート
このうち1.シューズと2.バックパックは新調することにしました。
理由は
シューズに関してはロードと山で路面が違うこと。不安定な路面で滑ったり、怪我をしたりする可能性があるトレイルランではシューズを揃えることは必須だからです。
私はこのSENSE RIDE4を購入しました。
ネットで「トレイルラン シューズ お勧め 初心者」などのキーワードで調べてもたくさんのシューズが出てきます。その中でもYouTube情報で「ロードから入ってきた人も違和感なく使用できる」というところが決め手で購入しました。また比較的値段が手ごろだったところとデザインも気に入って購入に至りました。結構トレランシューズは値段が高いと感じています。
バックパックに関しては、給水ハイドレーション付属の物を購入しました。現在しようしているものはペットボトルは装着できますが、路面が不安定で転倒する危険性もあるのことから両手をフリーにできるものが安全だと考え、今回新調しました。
サロモンACTIVE SKIN 8SET
こちらの購入の決め手は500㎖のソフトフラスクが2本ついていたことです。こちらも比較的良心的な価格だと感じました。あと、ホワイトが私の使用しているガーミンと色が同じなのでこの色を購入しました。
他の物は取りあえず、今まで使っていた物で代用しています。
トレランの練習
まずはロードで峠・坂道練習(大会2ヶ月前)。。
基本、ボッチランナーの私はいきなり山に入る勇気はありません。まずはできることから始めようと思い、ロードで坂道多めのコースを走ることにしました。
普段、ロードで平坦を走りなれている私にとっては坂道を選択すること自体が刺激的で、いつもより負荷がかかっていることはすぐに実感しました。しかし、2~3回練習して気づきます。
標高が全く足りない。。。!!
↑高低差のあるコースを選んだつもりだが、21km以上走っても総上昇量367m💦
私が使用しているガーミン255にも走行した距離の獲得標高が表示されます。
頑張って選んだ坂道コースでも標高300m前後。出場するトレランのコースは標高1460m。
全然足りない。。。
このあと峠のみ往復練習などもやりましたが、それでも距離に対して標高が思ったより獲得できないのです。この時点で「トレイルランニングってものすごくきついのでは!?」と気づき始めます。おそいですよね。そして、こんな練習ではおそらく大会当日えらいことになる。感じました。
この時点ですでに大会は1ヶ月前に迫っていました。
入山し山道での練習(大会1ヶ月前〜)
そしてトレラン用のシューズが届いたタイミングで、ついに実際の山に入ります。レースの約1か月前です。自宅周辺で長崎の登山に人気の岩屋山へ行きました。正直、行ってよかったです。マラソンとトレランは別の競技だと実感しました。
転びそうになる!道がわからない!!登りは走れない!!!
などなど新鮮な体験の連続!!
登山は経験ありますが、山を走るということは全くの別次元でした。
↑岩屋さん3往復。9㎞で総上昇量971mと標高もしっかり獲得!!
↑でもかなりしんどかったです。しかも3往復目でイノシシに遭遇! 🏃💨💨 🐗💨
幸い、大事には至りませんでした。。山は気が抜けません。。
以下に初めての山に入った時の感想を記載しています。
【登りで感じたこと】 | 【下りで感じたこと】 | 【その他】 | 【楽しいと感じたこと】 |
・いきなりペースダウン | ・スピードを出すと怖い | ・道がわからない | ・景色がきれい |
・急な登りは走れない | ・足元が滑る (落ち葉の堆積や医師が動いて転びそうになる) | ・猪に遭遇 | ・景色が変わるためロードと比べて飽きない。新鮮! |
・足場が悪い | ・木の根っこにひっかかり躓く | ・歩いても負けた気にならない | |
・歩幅が一定にならない | ・視線の配り方が難しい (足元ばかりみると、コーナーに対応できない。 コースの先に目をやると足元が疎かになる。) | ・一般のハイカーとの交流できる |
ここにまとめているようにロードとは違う色んな気づきがありました。特に登りのきつさと下りの怖さを強く感じました。
このあと大会2週間前にも岩屋山へ一人で入り本番を迎えました。
その他:ユーチューブやブログでコースの路面や道幅の視察(大会数日前)
山での練習を終えたあとで、不安になったことは「想定していたよりペースが上がらない」ということ。特に初参加なので、自分のレベルが分からず、過去のリザルトを見てもタイムの予測ができません。
恐らく、山道、特に登りは他の選手より遅いし弱い!勝負できるのは下りかロードに近い舗装してある道だと思いました(下りも転ばないか不安はありました)。
でも正直コースマップをみても路面の状況はよくわかりません。なので、ネットで「多良の森トレイルランニング」と大会名を検索し、路面の状況等の分かる記事を調べました。幸いユーチューブでの映像も見つかり、路面や道幅のイメージができました。
スタートから山道に入るまでの数㎞は舗装されていて道は幅も広くて走りやすい。帰りもほぼ同じコールを通ります。そして山に入ると基本、追い抜きができないほど道が狭い。
そして私が立てた初トレイルの作戦が以下のものになります。
前半の山道に入るまでの区間でなるべく前に位置し、山に入ったら前の選手に全力で張り付く。
そして最後の舗装路での全力疾走!
冷静になって今見ると結構シンプルで当たり前です。
2ヶ月間の練習まとめ
2か月間の主な練習は以下の通りです。
・2ヶ月間の練習内容や準備
日付 | 内容 | 備考 |
2/6 | 大会エントリ― | |
2/8 | 書籍購入(ロードランナーのためのトレイルラン入門) | |
2/18 | ロードで坂多めの練習開始 | 距離14.5㎞、標高268m |
2/23 | ロードで練習 | 距離21.62km、標高367m |
2/26 | 虚空蔵山へ(歩行された山道) | 距離20.04㎞、標高416m |
3/5 | 峠ラン5往復(ロード) | 距離14.48、標高646m |
3/10 | シューズ到着:サロモンセンスライド4 | |
3/12 | 初の入山でトレーニング。岩屋さん1往復:シューズも初試走 | 距離4.85㎞、標高447m |
3/30 | 2回目の入山。岩屋山3往復。新しいバックパックで。 | 距離9㎞、標高,971m |
4/3 | ユーチューブやブログ等でコースを視察・分析 | |
4/9 | 多良の森トレイルランニング本番 | |
2ヶ月で峠や坂道を走ったのが4回、入山して山でのトレーニングが2回となっています。
これ以外は通常のロードの練習をいつも通りを走っていました。
走行距離は2月が112.9㎞、3月が125.9㎞と繁忙期のため少し少な目です💧。
本番・結果
結果は2時間59分3秒でゴール。
目標の3時間切りをなんとか達成しました。
総合では26位、男子の部で25位でした。初参加にしてはよかったと思います。
道に迷ったためか、19㎞のコースなのにガーミンの表示では20㎞になってました💧
当日のレースの様子やコースの詳細はこちらをご覧ください。
☞【2023多良の森トレイルランニング】トレラン初挑戦でフォレストコースに参加!
感想・まとめ
ずっと興味があったトレイルランに初参加しました。
自然の中を走るのは気持ちがよくて、ロードとは違う刺激が沢山あり、本当に楽しかったです。またマラソンとトレイルランは全く別の競技だということも身をもって実感しました。
反省点は自分は他の選手よりも登りが苦手だと言うことを実感しました。
次は7月23日に開催される「霧島・えびの高原エクストリームトレイル」のショートコース(33㎞)にエントリーしています。少し練習期間があるので苦手な登りを克服していい結果を出したいと思います。
またレースの報告をアップしたいと思います。
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