令和7年2月2日、別府大分毎日マラソンに参加してきました。別大は今回で4回目。しかし、今回は練習不足に加、さらにレース10日前にインフルエンザにかかり、ななり厳しいコンディション。それでも完走を目指して参加しましたが、結果は40㎞の関門に捕まりDNF。関門のことはあまり頭になかったので、突然レースが終了したような感覚でした。悔しさよりびっくりしたという感じです。
今回のレースも振り返りを記事にまとめます。
別府大分毎日マラソンとは
この大会はフルマラソンの公認コースで3時間30分切り(いわゆるサブ3.5)のランナーに出場資格が与えられます。とはいえ、多い場合は抽選になりますので、出場タイムをクリアしていても必ずしも参加できるわけではありません。
前日受付
別大は前日受付です。
受付会場の別府国際コンベンションセンター(ビーコンプラザ)まで長崎からは3時間ほどかかります。
前日の2月1日は大雨。予報では大会当日昼頃には雨は上がるようです。昨年も同じような天気だった覚えがありますが、重たい気持ちで別府へ向かいます。
受付会場へ到着したのは午後16時頃、駐車場から徒歩で10分ぐらい。会場へ向かいます。受付ではゼッケン等を受け取り、選手の広場へ。危うくTシャツをもらい忘れるところでした。受付とTシャツの交換は別の場所になります。
受付を済ませた後は学生時代の友人と合流し夕食へ。夕食はとり天をいただきました。「東洋軒」という有名なお店。かなりのボリュームでお腹いっぱい。私は今回は完走目標ですが、友人はサブ3がかなり現実的なところまできていて、今回の別府で達成しそうです。
夕食後、友人と別れそれぞれの宿泊先へ。私は市街地から20分ほど離れた静かな民宿へ宿泊しました。


シャトルバスから会場まで
スタート会場の「うみたまご」という水族館までは送迎も含め自家用車で行くことはできません。ほとんどの選手はシャトルバスで会場入りします。宿泊先が近ければ徒歩で向かう選択肢もあります。
バス乗り場は「大分駅要町バス駐車場」と「別府市北浜公園」の2か所です。私の宿泊先からはどちらも同じぐらいの距離ですが、迷わないように昨年と同じ「大分駅要町バス駐車場」へ向かいます。
シャトルバスの乗車時間は8:20~10:30の間で、会場までは20分弱で着きます。本来、乗車時間はアスリートビブスナンバー(ゼッケン)ごとに時間指定があります。乗車時に細かいチェックはなく、乗車時間がズレても乗車できますが、なるべく時間は守った方がいいです。とはいえ私も、指定時間に遅れ、カテゴリー2の時間帯に乗ってしまいました(カテゴリー4なのに)。特に何も言われませんでしたが内心ドキドキ。カテゴリー2の選手は見た目からして速そうです。
10時ごろ、バスが会場へ到着。雨は止んでいます。気温も10℃前後。昨年同様、コンディションはとてもいいです。練習していないことが悔やまれます。
友人と合流し、準備を進めます。私はアップはしないので、スタート位置やトイレの確認をします。今年から陸連登録のないカテゴリー4の選手は、陸連登録者と別のテントになっていて、スタート位置から遠い場所での準備になっていました。

あたりまえだけど、陸連登録者の方がやや優遇されている。私も課金しようかな。。。
11時00~11時35分で荷物預かりが終了し、11時45分までにプレラインアップへ整列します。12時、いよいよスタートの号砲がなります。
レース記録(コース紹介)
スタートから10㎞
12:00に高崎山・うみたまご前をスタート。まずは別府方面へ向かいます。
今回は1㎞5分以内のペースを崩さないようにして、何とか完走することが目標です。最初の10㎞の折り返し地点までは4分50秒ぐらいを目安に考えています。
スタートまでのロスは1分14秒。いつもとほぼ同じ。別大は速い選手ばかりなので、スタート時から混雑せず、比較的自分のペースで走れますが、前回ぐらいから、スタート直後は密集していて、なんだか窮屈感を感じます。
いつも序盤は4分15秒ぐらいを目安に入るので、体感はかなり楽です。しかし、練習不足の今回は後半必ず落ちてくると思っているので、4分50秒の目標ペースを維持しながら進みます。
3㎞ぐらいで少し日差しが当たります。汗をかき始めていました。6㎞で最初の給水ですが、これはパス。私はいつもジェルや経口補水液を混ぜた特性ジェルをジェルフラスク(120ml)に入れて持って走ります。これをチビチビ飲みながら、序盤は給水を取らずに混雑を避けて走る作戦です。

↑使用したジェルフラスク。市販ののジェルが4つ入ります。私はジェル2つ半と経口補水液、ベスパなどを調合します。
10~20㎞
ここまで順調に進んでいましたが、10㎞の折り返し手前で尿意を感じてきました。これは最後までは持たないと判断し、コース上に設置された仮設トイレを横目でみながら通過します。どのトイレも数人待ちの状態なので、これは2~3分はロスしてしまうと感じてなるべく先送りしたいと感じていました。
でも我慢すればするほど尿意が増してきます。ついに13~14㎞地点でコースから100mほど外れた公衆トイレへ駆け込みます。結局2~3分ロスしたと思いますが、15㎞通過時点で関門まであと1分とアナウンスされており、「以外と危ない」と少し危機感を感じました。

ロスした分を取り返すため、少しペースアップ。
余力を残したまま、20㎞地点のうみたまごへ戻ってきました。
スタート地点と言うこともあり、沿道の声援が一気に増えます。ありがたいことで随分力になります。
20~30㎞
この辺りからしばらく、右手は山、左手は海岸道路と開けた海の景色の開放感のあるコースを走ります。路面はややでこぼこして走りにくさを感じます。23㎞を過ぎた辺りから、右のふくらはぎの疲労を感じてきました。やはりペースを抑えていても練習不足は否めません。手に持っているジェルも空になり、給水を確実に取っていきます。25㎞地点からやや右折し市街地へ入ります。沿道の声援がかなり増えてきました。しかし、疲労が溜まってきて意識しないとペースが5分を上回りそうです。少し厳しい展開になってきましたが、まだ目標ペースは保っています。
30㎞手前でゴールのスタジアムが右手に見えます。いつもはこの辺りでトップ選手のゴール知らせる号砲が聞こえるのですが、今回は全く聞こえません。私の通過タイムが遅かったのでしょう。
後で青学の若林選手の躍進の走りを知ることになりますが、この時は情報が全くなく自分のことで精一杯です。いよいよ両足に疲労を感じてきました。
30~40㎞
ここまでペースを抑えてきましたが、やはり30㎞を超えると足の疲労を感じます。徐々にペースが落ちていき、34㎞ぐらいからペースが5分オーバーになってきました。
我々が最後尾に近いためか、給水もひどい有様でした。紙コップがなくなっている様子で。ペットボトルは台の上に見えますが、テーブルに紙コップが用意してありません。ある選手は地面に落ちている紙コップを拾って自分で注いで飲んでいます。 別の選手は2Lのペットボトルを持ち、走りながら給水しています。私は次の給水所に期待し、いくつかの給水所をパスしました。
この時点ではまだ関門のことは頭になく、3時間30分でギリギリゴールできるかどうかを頭の中で計算していました。
しかし、関門は突然やってきました。
40㎞地点、角を曲がったところで突然スタッフに止められます。
平和市民公園歩道橋下、3時間20分。少し前に関門を抜けた選手が見えます。ギリギリアウトだっただとその時悟りました。時計を見ると3時間20分30秒。
角を曲がってすぐ関門だったため、直前まで関門を確認できませんでした。

↑40㎞地点。3時間20分25秒でDNF(リタイヤ)です。
40㎞から競技場までのエンディングラン
実に23年ぶり、初マラソン以来の失格です。
不思議と悔しさはありませんでした。1分ほど立ち止まり、スタッフにチップを外してもらいました。バスで帰るか、歩いて帰るかと聞かれました。友人を待たせているため自力で帰った方が速いかと思い、歩道を駆け足で帰ります。
目立たないように歩道を通りましたが、以外と足が残っており、チップを外しただけでゼッケンも外していないので沿道の方たちからは選手だと思われ声援をいただきました。
「リタイヤしたので」といいつつ、通過しますが、ゴールの競技場に近づくにつれて声援も大きくなります。疲労はあるけど、全然走れます。40㎞関門を通過した選手も何人も抜きました。完全にペース配分を間違えたと思いながらも、申し訳ない気持ちで競技場前まで着きました。さすがに競技場には入れないので近くの係員に申し出て競技場の外から選手に持つがある体育館へ誘導されました。
今思えば、ずっとすぐ後ろに関門が迫っていたのでしょう。関門への意識が低かったのが最大の敗因です。完走できそうなペースなのに関門にかかる。これまでも恐らく数分でくぐり抜けていたんだろう。レベルの高いレースだと再認識しました。
体育館についたとき、フィニッシャーズタオルを持っていない選手はほとんどいなくて、そこで初めて悔しさが沸きあがってきました。
結果(タイム)
結果は40㎞の関門で終了。
DNFです。タイムは3時間20分30秒(別大のHP検索から)
やっぱり30㎞以降からペースがガクンと落ちてる💧
計測ポイント | スプリット | ラップ | 備考 |
Start | 0:01:14 | 0:01:14 | |
5㎞ | 0:25:21 | 0:24:07 | 1㎞:4:50を目標にスタート |
10㎞ | 0:49:36 | 0:24:15 | |
15㎞ | 1:15:15 | 0:25:39 | トイレ駆け込み、2~3分ロス。 |
20㎞ | 1:38:42 | 0:23:27 | |
21.0975㎞ | 1:43:55 | 0:05:13 | |
25㎞ | 2:02:29 | 0:18:34 | ふくらはぎに疲労が。。。 |
30㎞ | 2:27:10 | 0:24:41 | 1㎞:5分を保てなくなる。 |
35㎞ | 2:53:07 | 0:25:57 | |
40㎞ | 3:20:30 | 0:27:23 | 関門によりDNF😢 |
最後に
初マラソン以来、23年ぶりのDNFでした。思えば反省点はいくつもあります。
インフルエンザ、練習量、前日の過ごし方、ペース配分、関門への意識、課題はいくらでもあります。
うまく調整すれば完走できたかもしれません。でも、DNFになったことが逆に次回のやる気へとつながると思います。心を入れ替えて、今後はしっかり準備していきたいと思います。
友人も目標のサブ3は達成できませんでした。応援していたけど残念です。また、つぎの大会でお会いしたいです。

↑友人との2ショット(前日の東洋軒にて)。私は紫の方です。
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